オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

自己免疫疾患

【猫の新生子同種溶血】~"すきま時間"の獣医学~

【はじめに】 今回は『猫の新生子同種溶血』についてです。この病気は猫で多い病気で、母猫からもらう初乳を飲んだ新生子が重度の溶血を起こしてしまう病気です。 【目次】 【新生子同種溶血】 『犬の血液型について』 『猫の血液型について』 『新生子同種…

【全身性エリテマトーデス】②どう検査、治療する

【はじめに】 今回は前回に引き続き『全身性エリテマトーデス』に関してです。検査方法と治療法を中心に解説していきます。全身性エリテマトーデスは身体のあらゆるところで、炎症が起こってしまう非常に怖い自己免疫疾患です。正しく診断し、治療を行うには…

【全身性エリテマトーデス】①その概要と症状とは

【はじめに】 今回は『全身性エリテマトーデス』について解説します。全身性エリテマトーデスは自分の免疫が悪さをすることで起こる自己免疫疾患です。その標的はある特定の臓器ではなく、全身の臓器(細胞)を標的とし得ます。それゆえ、全身で炎症が起こり…

『天疱瘡』ってなに?天疱瘡を種類別に解説!

【はじめに】 今回は『天疱瘡』についてです。天疱瘡とは自己免疫疾患の1つで、表皮の細胞がお互いをくっつけるための接着分子(マジックテープのようなもの)を攻撃し、皮膚がボロボロと剥がれ落ちてしまう病気です。 どの接着分子を攻撃するかによって病…

自分の血液を自分で壊す⁈『IMHA(免疫介在性溶血性貧血)』の怖さとは?③~治療法・予後・猫の話~

【はじめに】 ついに完結、『IMHAの治療法、予後、猫のIMHA』についてです。IMHAは自分の免疫で自分の赤血球を壊してしまい、溶血→貧血という流れを作る病気なので、治療法としてはそれの免疫を抑えてしまえばいいのです。 考え方はシンプルですが、実際のコ…

自分の血液を自分で壊す⁈『IMHA(免疫介在性溶血性貧血)』の怖さとは?②~診断方法~

【はじめに】 今回は『IMHAの診断方法』について説明します。語り部屋で説明する『IMHAの診断方法』では教科書的な説明になっているので、若干実際の臨床現場との齟齬(そご)があるかもしれません。血液検査や特殊な検査の結果を用いて、複合的に診断してい…

自分の血液を自分で壊す⁈『IMHA(免疫介在性溶血性貧血)』の怖さとは?①~概要・臨床徴候~

【はじめに】 今回は『免疫介在性溶血性貧血(IMHA)』の概要と症状について解説します。免疫介在性溶血性貧血という言葉を聞いたことはありますでしょうか? 免疫介在性溶血性貧血は一般的にIMHAと呼ばれています。 IMHAとは免疫=Immune介在性=Mediated溶…