オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

オタ福、腫瘍性疾患を語る。

『犬の鼻腔内腫瘍』②どうすれば腫瘍か確認できる?~診断方法・ステージ分類~

【はじめに】 今回は鼻腔内腫瘍の診断方法について解説しています。診断方法は複数あります。「この病気は○○です」とはっきり言いきる確定診断を行うためには病理組織学的検査が必要です。 そして、次の注目ポイントとしてはCTを用いたADAMS分類。これはWHO…

『犬の鼻腔内腫瘍』①鼻血・鼻水に注意!~概要・症状~

【はじめに】 今回は再度、『犬の鼻腔内腫瘍』についての記事を書きます。以前、『犬の鼻腔内腫瘍』というテーマで書いた記事があります。あの記事を書いた時から3ヶ月ほど経ち、記事の書き方や文献の検索、資料の調達について学びました。今回のお話はさら…

発見時には一大事⁈ 『血管肉腫』って何?③ ~治療法・予後~

【はじめに】 ついに『血管肉腫』最終章、治療法と予後についてです。血管肉腫①では『血管肉腫の正体』は何なのかについてお話をしてきました。そして、血管肉腫②では『血管肉腫による症状とその正体の暴き方』をお話ししてきました。 さて、今回の最終章で…

発見時には一大事⁈『血管肉腫』って何?② ~症状・検査法~

今回は血管肉腫の症状と検査方法について説明します。血管肉腫の症状は突発的に見られることが多いです。 その瞬間とは脾臓が破裂し、お腹の中に血が溜まった時に見られます。そうなる前に早めに異変に気づいてあげることが重要になってきます。 【関連記事…

発見時には一大事⁈『血管肉腫』って何?① ~概要・統計~

【はじめに】 今回は『血管肉腫』シリーズ、概要と統計編です。血管肉腫とはどのようなものなのか、好発部位、悪性良性どっちなのかなど、血管肉腫をざっくりと捉えるための内容になっています。 【関連記事はこちら】 発見時には一大事⁈『血管肉腫』って何…

気をつけてあげて!『犬猫の口腔内腫瘍①』

今回は『口腔内腫瘍』について説明します。 口腔内にできる腫瘍は ・悪性黒色腫(Maligant melanoma) ・扁平上皮癌(squamous cell carcinoma:SCC) ・線維肉腫(Fibrosarcoma) ・エプーリス(Epulis) のこの4つがダントツに多いです!! これら4つを中心…

9割が悪性腫瘍です!『犬の甲状腺腫瘍』とは

今回は『犬の甲状腺腫瘍』について説明します。 【目次】 【はじめに】 【甲状腺とは】 『甲状腺ホルモンとは』 「甲状腺の司令塔」 「甲状腺ホルモンの作り方」 「甲状腺ホルモンの働き」 『カルシトニンとは』 「カルシトニンの働き」 「カルシトニン上昇…

『前立腺癌』 去勢してリスクが上がる⁈

【はじめに】 今回は『前立腺癌』について説明します。前立腺は聞いたことありますか?オスの膀胱直下にある器官ですね。この前立腺が腫瘍化する病気を『前立腺癌』と言います。前立腺癌は人間では男性ホルモンが関与していると言われていますが、なんと動物…

血尿はないですか?犬の膀胱腫瘍で考えること

【はじめに】 今回は『犬の膀胱腫瘍』について説明します。 膀胱腫瘍はある大規模な調査で、犬の悪性腫瘍全体の2%ほどであると分かっています。2%とという数字だとなんだか少ない気がしますが…腫瘍患者100匹中の2匹で膀胱腫瘍が起きていると感じるとなんだか…

潜在精巣は危険なの?『犬猫の精巣腫瘍』って?

今回は『精巣腫瘍』について説明します。 Follow @OtaHuku8 【目次】 【はじめに~精巣腫瘍は簡単に見つけられない~】 【精巣腫瘍の傾向】 『有名な精巣腫瘍』 『その他の精巣腫瘍』 【潜在精巣がリスクを上げる?】 『潜在精巣で見られる腫瘍の種類』 『潜在…

あれ⁇歩き方がおかしい?それ『犬猫の脳腫瘍』のサインかも⁈

【はじめに】 冒頭の画像にも示していますが、脳腫瘍はできる場所によって現れる症状が異なります。 ・歩き方がおかしい ・発作が出ている ・なんだか、ぼっとしているような… こういった症状が見られた場合、脳腫瘍の可能性も考えられます。脳腫瘍を正確に…

『犬猫の悪性黒色腫(メラノーマ)』 ~ホクロかな?いいえ、それ悪性の腫瘍です~

【はじめに】 今回は『悪性黒色腫(メラノーマ)』について説明します。メラノーマは和名で「黒色腫」と言い、悪性のものを悪性黒色腫、あるいは悪性メラノーマと言います。悪性黒色腫は特に、口の中や唇、皮膚などで多くできる腫瘍で、大変悪性度の高い腫瘍…

避妊手術がリスクを下げる‼︎『犬の乳腺腫瘍』とは

【はじめに】 今回は『犬の乳腺腫瘍』について説明します。犬の乳腺腫瘍は比較的頻繁に見られる腫瘍のように感じます。そして、避妊手術を行なった時期によって乳腺腫瘍の発生率は著しく異なることがわかっています。 【目次】 【はじめに】 【乳腺腫瘍の統…

犬の肛門周囲にできる腫瘍

【はじめに】 今回は『犬の肛門周囲にできる腫瘍』について説明していきます。肛門周囲には主に3種類の腫瘍ができます。予後がそれほど悪くないものから、診断時には転移している可能性が高率な腫瘍まであります。今回はそんな肛門周囲の腫瘍についてお話し…

大型犬は発症率が高い、『犬の骨肉腫』とは?

【はじめに】 今回は『骨肉腫』について説明していきます。『肉腫』とは英語では『sarcoma』といい、病理学的な表現で『“悪性”の非上皮性腫瘍』を表しています。『骨肉腫』は『骨』+『肉腫』でできた言葉で、骨の悪性腫瘍という意味です。後でもお話ししま…

触るな危険!!皮膚の『肥満細胞腫』とは?

【はじめに】 今回は『肥満細胞腫』について説明します。肥満細胞腫は皮膚にできる腫瘍で最も多いと言われています。皮膚に関する病気で来院される飼い主さんは非常に多いです。なぜなら、1番目につきやすいからです。そして皮膚の腫瘍性疾患の中でも一番多…

猫の鼻腔内腫瘍(鼻腔内リンパ腫)

【はじめに】 今回は『犬の鼻腔内腫瘍』に引き続き、『猫の鼻腔内腫瘍』について話していきたいと思います。猫の鼻腔内腫瘍のうち1/2〜1/3は鼻腔内リンパ腫とされており、残りが扁平上皮癌や腺癌です。今回は猫の鼻腔内腫瘍で最もポピュラーなリンパ腫につい…

犬の鼻腔内腫瘍

【はじめに】 今回は『犬の鼻腔内腫瘍』について説明します。なぜ、タイトルを”犬”と限定したかというと、猫でできやすい鼻腔内腫瘍はリンパ腫であり、犬とは異なる腫瘍が好発であるため、分けて話していこうと思いました。鼻腔内腫瘍とは鼻の中にできる腫瘍…

覚悟してる・してないで全然違う、『抗がん剤の副作用』

【はじめに】 今回はペットの抗がん剤治療中に生じる『抗がん剤の副作用』について話したいと思います。抗がん剤の副作用は予めどのような症状が出るかを知っておくことで、万が一ペットが嘔吐や発熱を呈した時、慌てなくてすむはずです。よく、抗がん剤とい…

『もう怖くない!犬猫の『抗がん剤治療』とは?』

【はじめに】 今回は抗がん剤治療について話していこうと思います。『抗がん剤治療』と聞くとどうしても「なんとなくだけど怖い」って印象があると思います。なぜ”怖い”という印象を受けるのだろう?それは”知らない”からです。人は先祖代々、自分たちの知ら…

犬の血尿、それ『移行上皮癌』のサインかも⁉︎

【はじめに】 移行上皮癌について話したいと思います。犬の膀胱腫瘍で最もよく見られるのが、『移行上皮癌』です。膀胱腫瘍と聞くとやっぱり思い浮かべるのは『血尿』ではないでしょうか?血尿が見られるということは膀胱や尿道が何らかの傷害を受け傷ついて…