オタ福、皮膚疾患を語る。
【はじめに】 今回は『犬猫の皮膚糸状菌症』についてです。皮膚糸状菌症とは真菌感染による皮膚病で、人にも感染する可能性がある病気です。今回は皮膚糸状菌症がどんな病気かと検査方法、治療法について解説していきます。 【目次】 【皮膚糸状菌症】 『皮…
【はじめに】 今回は『脂肪腫と脂肪肉腫』についてです。脂肪腫は高齢の犬猫を飼われている方なら、もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。脂肪腫とは脂肪組織で構成された良性腫瘍で、発生場所によっては様子見で過ごされる場合も多々あります。今回…
【はじめに】 今回は『犬アトピー性皮膚炎』についてのお話です。犬アトピー性皮膚炎は若齢犬で発症し、検査と治療が長期化することが多い病気です。痒がる我が子を見る辛さ、食事のケア、医療費などなど飼い主さんにも負担が多い犬アトピー性皮膚炎ですが、…
【はじめに】 今回は前回に引き続き『全身性エリテマトーデス』に関してです。検査方法と治療法を中心に解説していきます。全身性エリテマトーデスは身体のあらゆるところで、炎症が起こってしまう非常に怖い自己免疫疾患です。正しく診断し、治療を行うには…
【はじめに】 今回は『全身性エリテマトーデス』について解説します。全身性エリテマトーデスは自分の免疫が悪さをすることで起こる自己免疫疾患です。その標的はある特定の臓器ではなく、全身の臓器(細胞)を標的とし得ます。それゆえ、全身で炎症が起こり…
【はじめに】 今回は『天疱瘡』についてです。天疱瘡とは自己免疫疾患の1つで、表皮の細胞がお互いをくっつけるための接着分子(マジックテープのようなもの)を攻撃し、皮膚がボロボロと剥がれ落ちてしまう病気です。 どの接着分子を攻撃するかによって病…
【はじめに】 今回は腫瘍随伴症候群を考えるシリーズとして『ダリエ徴候』についてご説明します。ダリエ徴候が起こる腫瘍として『皮膚肥満細胞腫』が有名です。肥満細胞腫の腫瘍細胞内には多くの炎症性物質が含有されています。皮膚にできた肥満細胞腫を「な…
【はじめに】 今回は『ノミアレルギー性皮膚炎』について説明します。ノミアレルギー性皮膚炎はノミが体表に寄生し、ノミの唾液に含まれる物質に反応して起こるアレルギー性皮膚炎です。 暖かくなるこの時期から徐々に増え始め、夏~秋にかけてピークを迎え…
【はじめに】 今回は『悪性黒色腫(メラノーマ)』について説明します。メラノーマは和名で「黒色腫」と言い、悪性のものを悪性黒色腫、あるいは悪性メラノーマと言います。悪性黒色腫は特に、口の中や唇、皮膚などで多くできる腫瘍で、大変悪性度の高い腫瘍…
イラスト引用:Spencer A. Johnston ; Karen M. Tobias : veterinary surgery small animal. 2nd ed., ELSEVIER, 2017, 1398p, Figure 75.1 【はじめに】 今回は『表在性膿皮症』について説明します。 膿皮症には“表在性”と“深在性”の2つがあります。 表在…
【はじめに】 今回は『犬のアトピー性皮膚炎』について説明します。犬アトピー性皮膚炎はとてもよく見られる疾患です。教科書通り、アトピー性皮膚炎と診断するためには2~3ヶ月あるいはそれ以上の期間がかかります。実際の現場では、痒がる犬を見ているのは…