オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

オタ福、消化器疾患を語る。

動物の肝胆道系腫瘍②~症状と検査方法~

【はじめに】 今回は『肝臓、胆道の腫瘍 ~症状と検査方法~』について解説します。肝胆管系腫瘍には特徴的な症状がありません。全身状態の悪化や黄疸があれば、すぐに全身検査を行うべきです。 今回は肝胆管系腫瘍ではどのような症状が見られるのか、そしてど…

動物の肝胆道系腫瘍①~概要と挙動~

【はじめに】 今回は『動物の肝胆道系腫瘍』について解説します。肝胆道系?あまり聞き馴染みのない言葉だと思います。肝胆道系とは肝臓と胆嚢、胆管のことを言います。つまり、肝胆道系腫瘍を言い換えるのであれば、肝臓や胆嚢、胆管の腫瘍ということです。…

膵臓の癌、『膵外分泌腫瘍』とは

今回は『膵外分泌腫瘍』について説明します。アメリカでは1年間に2,7000人もの人が命を落としている腫瘍です。診断時には多くが進行しており、手遅れなこともしばしば…人間の場合、5年生存率5%以下の超極悪腫瘍です。では動物の場合、どうなのかを見ていきま…

マイナーな腫瘍『動物の唾液腺がん』って知ってる?

【はじめに】 今回は『唾液腺がん』について解説します。題名の通り、唾液腺にできる腫瘍は非常に発生率が少なく、解明されていることも少ないのが現状です。唾液腺とは4つあり、一番大きく腫瘍の発症率が高いのは下顎腺です。今回はそんな腫瘍について解剖…

『胃がん』ってな〜んだ?

【はじめに】 今回は『胃の腫瘍(主に胃腺癌)』について解説します。 人でもたまに聞く『胃癌』なんと、人では腫瘍による死因の第6位なんだとか…人間界では社会経済的要因、地理的要因、環境的要因、これらが胃癌のリスクを高めるのに関与しています。そし…

気をつけてあげて!『犬猫の口腔内腫瘍①』

今回は『口腔内腫瘍』について説明します。 口腔内にできる腫瘍は ・悪性黒色腫(Maligant melanoma) ・扁平上皮癌(squamous cell carcinoma:SCC) ・線維肉腫(Fibrosarcoma) ・エプーリス(Epulis) のこの4つがダントツに多いです!! これら4つを中心…

離乳後の吐き出しで疑う、『巨大食道症』とは

【はじめに】 今回は『巨大食道症』についてお話ししたいと思います。巨大食道症の英語名は『megaesophagus(メガ-エソフォアグァス)』といい、何となく『メガ』という響き気に入ったので、記事を書くことにしました笑 巨大食道症について、僕自身まだ見た…

よくある悩み、ペットの嘔吐・吐出(吐き戻し)を考える

【はじめに】 今回は『嘔吐と吐出(吐き戻し)』について説明します。犬や猫は人間に比べて比較的よく吐きます。でも、あまりに何回も吐くようだと心配ですよね?ちょっと体重が減ってきたりしたらなおさら… でも、本当にそれって『吐いた』のでしょうか?「…

意外と多い原因不明の厄介な病気、『炎症性腸疾患(IBD)』とは

【はじめに】 今回は『炎症性腸疾患』について説明します。 この疾患はtwitterで「解説してほしい」というリクエストを頂いた病気です。 明確な原因が分かっていないため、とてもポピュラーな疾患であるのにも関わらず、詳しく解説されていることは少ないで…

犬の口臭で考えられること(歯周病メイン)

【はじめに】 今回は犬の口臭がする時に考えられる疾患について説明していこうと思います。強い口臭の裏には病気が隠れている場合があります。口臭の9割は口腔内疾患が原因と言われています。そして、中でも歯周病が原因であることがほとんどです。今回は歯…

犬の肛門周囲にできる腫瘍

【はじめに】 今回は『犬の肛門周囲にできる腫瘍』について説明していきます。肛門周囲には主に3種類の腫瘍ができます。予後がそれほど悪くないものから、診断時には転移している可能性が高率な腫瘍まであります。今回はそんな肛門周囲の腫瘍についてお話し…

もの凄い激痛⁈『動物の急性膵炎』ってどんな病気?

【はじめに】 今回は『急性膵炎』を説明していきたいと思います。 急性膵炎と聞くと人ではビールを飲みすぎた中年男性がなるイメージがありますよね? 僕が中学生の頃、副担任の先生も急性膵炎になってました(笑) その先生から聞いた話なのですが、かなり…

うんちで分かるペットの健康状態

【はじめに】 今回は『うんち』について説明します。ペットのうんちは飼い主にとって、見る機会が多く、一番手軽で手っ取り早く動物の健康状態を把握することができます。「下痢が続いている」、「血便がでた」、「何遍や下痢を繰り返す」など飼い主さんから…