オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

猫のリンパ腫③~症状~

【はじめに】 今回は『猫のリンパ腫~症状~』についてです。猫のリンパ腫の症状は発生した場所、そしてその腫瘍の悪性度によって大きく異なります。今回はそれらを発生部位別に解説していこうと思います。 猫のリンパ腫①~統計とリスク因子~ 猫のリンパ腫②~病…

猫のリンパ腫②~病因と挙動~

【はじめに】 今回は『猫のリンパ腫~病因と挙動~』についてです。病因と挙動なんて堅苦しい言葉を使わず、要は発生した場所ごとの腫瘍の"特徴"を解説しているんだと考えて頂ければ、大丈夫です。 猫のリンパ腫①~統計とリスク因子~ 猫のリンパ腫②~病因と挙動~…

猫のリンパ腫①~統計とリスク因子~

【はじめに】 今回は『猫のリンパ腫~統計とリスク因子~』についてです。犬のリンパ腫同様、猫のリンパ腫の発生は多いです。そのほとんどはリンパ芽球と呼ばれるリンパ球の前駆細胞由来細胞が腫瘍細胞の主体となります。 猫のリンパ腫①~統計とリスク因子~ 猫…

【熱中症】動物にもある、『ペットの熱中症』にご用心!!③治療法と予後

【はじめに】 今回は『ペットの熱中症の治療法』です。熱中症の治療の目的は高体温症に関連した症状を抑えることと、心臓や血管系のサポートをしてあげることです。循環血液量を回復させてあげ、腎臓などの臓器にきちんと血液を供給し、場合によっては抗菌剤…

【熱中症】動物にもある、『ペットの熱中症』にご用心!!②症状と検査

【はじめに】 今回は『熱中症の症状と検査』についてです。熱中症の原因である高体温症では熱、低酸素、血流量の低下、血栓症など、様々な方法で臓器を攻撃していきます。症状はその攻撃に伴って現れます。そして、検査項目も同様に攻撃を受けたことが数値化…

【熱中症】動物にもある、『ペットの熱中症』にご用心!!①概要

【はじめに】 今回は『ペットの熱中症』をテーマに解説していこうと思います。毎年気温が上がってくるこの時期になると、熱中症によって命を落としてしまう方が多数います。この熱中症って、実は動物でもよくあることなんです。 でも、僕ら獣医学科に通う獣…

『高血糖』~血液検査を考える~

【はじめに】 今回は前回の『低血糖の記事』に引く続き『高血糖』についてお話します。糖尿病やダイエット、筋トレをする人が多く、普段から血糖値を気にする人が多いのではないでしょうか?では一方で、動物ではどうでしょう?動物の高血糖で考えられる疾患…

【犬のACTH産生性下垂体腫瘍③】クッシング症候群の8~9割はコレ‼︎『犬の下垂体腫瘍』とは~治療法と猫のお話~

【はじめに】 今回は『下垂体腫瘍の治療法』についてです。下垂体由来の副腎皮質機能亢進症の治療法は外科手術や放射線治療、薬物療法があります。これらの治療法をどのように選択するかは患者の状態(神経症状や高血圧、感染症、血栓塞栓症など)や飼い主さ…

【犬のACTH産生性下垂体腫瘍②】クッシング症候群の8~9割はコレ‼︎『犬の下垂体腫瘍』とは~診断方法~

【はじめに】 今回は『犬の下垂体腫瘍~診断方法~』について解説します。クッシング症候群を疑う症状を示している犬でその子がクッシング症候群なのか、そして下垂体由来なのか副腎由来なのかを調べる際、必要なことは実はCT検査やMRI検査ではないのです。で…

【犬のACTH産生性下垂体腫瘍①】クッシング症候群の8~9割はコレ‼︎『犬の下垂体腫瘍』とは~概要と症状~

【はじめに】 今回は『犬の下垂体腫瘍』についてです。下垂体って何してる器官か知っていますか? 下垂体は大脳のすぐ下に位置し、複数のホルモンを産生しています。この下垂体が産生するホルモンの1つに副腎皮質刺激ホルモン(通称:ACTH)があります。犬…

腫瘍のせいで起こる『低血糖』とは~腫瘍随伴症候群を考える~

【はじめに】 今回は『低血糖』についてです。以前、血液検査を考えるシリーズで低血糖についてお話しました。低血糖が起こる原因として主に3つ。① 糖が作れなくなった② 血液中から糖が過剰に出て行った③ ①,②以外の原因と示しています。腫瘍が原因となる低血…

動物の腸管腫瘍について④~治療法と予後~

【はじめに】 今回は『動物の腸管腫瘍』最終回、治療法と予後についてです。腸管腫瘍は腫瘍の治療法のセオリー通りで・外科手術・化学療法・放射線治療の3つが主な治療法になります。これらの治療法はいかほどの治療成績を示すかなどを解説しています。 関…

『多飲多尿』で考えるべき、10個の疾患

【はじめに】 今回は『多飲多尿から考える病気』について解説します。 いつものように病気の解説ではなく症状から考えられる病気の概要を上げていこうかと思います。ちょっと今までと雰囲気を変えてみます! 今回は何かと多い『多飲多尿』についてです。多飲…

動物の腸管腫瘍について③~症状と診断方法~

【はじめに】 今回は『動物の腸管腫瘍~症状と診断方法~』についてお話していこうと思います。腸管腫瘍が発生するとどのような症状を示すのでしょうか?実は腫瘍のできる場所によって症状が変わってくるのです。そして、腸管腫瘍の症状を元に来院された際、具…

動物の腸管腫瘍について②~病因と挙動~

【はじめに】 今回は前回に引き続き、『動物の腸管腫瘍』病因と挙動についてお話していこうと思います。腸管腫瘍の正体、いったい何が増えているのかを明らかにし、どのような増殖方式や転移を示すのかを解説していこうと思います。 関連記事動物の腸管腫瘍…

『ダリエ徴候とそのほかの症状』~腫瘍随伴症候群を考える~

【はじめに】 今回は腫瘍随伴症候群を考えるシリーズとして『ダリエ徴候』についてご説明します。ダリエ徴候が起こる腫瘍として『皮膚肥満細胞腫』が有名です。肥満細胞腫の腫瘍細胞内には多くの炎症性物質が含有されています。皮膚にできた肥満細胞腫を「な…

動物の腸管腫瘍について①~発生とリスク~

【はじめに】 今回は『動物の腸管腫瘍』発生とリスクとについてお話していきたいと思います。 どのような動物の腸で腫瘍は発生しやすいのかについて、腫瘍の種類、性別、品種別に展開していきます。 関連記事動物の腸管腫瘍について①~発生とリスク~ - オタ福…

骨の腫瘍『骨肉腫』を簡単に解説してみた!

【はじめに】 今回は『骨肉腫』と呼ばれる骨の腫瘍について簡単に解説していこうと思います。骨肉腫は中~大型犬に多い腫瘍で手足によく発生します。「最近、脚が浮腫んでいるな」「脚を痛がっているのかな」ちょっとした"異変"を感じれば、検査を行うことを…

犬猫の脾臓全摘出手術とは?注意すべきこととは?

【はじめに】 今回は『脾臓全摘出手術とその注意点』について説明します。 脾臓の全摘出が行われるのは血管肉腫などの『脾臓の腫瘍』がほとんどです。脾臓の腫瘍に関して詳しくは『オタ福の語り部屋』を参考にしてください。今回は脾臓の腫瘍で一般的に行わ…

『高脂血症:CholとTG』~血液検査を考える~

【はじめに】 今回は『コレステロール値とトリグリセリド値』についてです。高脂血症は人でも問題になっている病気です。高脂血症はそれ自体が問題となることは少なく、高脂血症を引き起こしている原疾患を正しく見極め、治療することが大切になってきます。…

『肛門周囲腫瘍』3つの腫瘍を簡単にご紹介!!

【はじめに】 今回は『肛門周囲腫瘍』の簡単解説編です。肛門周囲に発生する腫瘍で多いのは3つ!・肛門周囲腺腫・肛門周囲腺癌・肛門嚢アポクリン腺癌 これら3つの腫瘍について簡単に解説していきます。 【目次】 【肛門周囲腫瘍、3つの違い】 『由来細胞に…

犬猫の食物アレルギー、どうやって診断・治療するの?

【はじめに】 前回、前々回と食物アレルギーの概要と症状について説明してきました。今回は食物アレルギーの診断方法と治療法についてお話しします。食物アレルギーはしっかりと検査をするとなるとかなりの時間とお金がかかります。食物アレルギー検査にはど…

『犬猫の食物アレルギー、食物不耐症』で現れる症状について

【はじめに】 前回の【その食べ物アウトかも⁈『食物アレルギー・食物不耐症』とは①~概要編~】にて食物アレルギーと食物不耐症がどのような病気なのかをお話ししました。 今回はそれら食物有害反応の『症状』『検査方法』『治療法』についてお話ししていこう…

その食べ物アウトかも⁈『食物アレルギー・食物不耐症』とは概要を説明

【はじめに】 今回は『食物有害反応(AFR)』についてお話しします。食物有害反応とは食物アレルギーや食物不耐症をひっくるめて読んでいます。今回は主に食物アレルギーと食物不耐症のお話しが中心になります。 ある食べ物を食べた時、調子を崩すようでした…

『犬猫の血管肉腫』を簡単に解説してみた!

【はじめに】 今回は『犬猫の血管肉腫』について、わかりやすく簡単にまとめていこうという内容です。【徹底解説編】ですでに一度お話ししていますが、【簡略解説編】大事なポイントだけまとめてお話しできればい良いかなと思っています。 【血管肉腫、徹底…

犬猫の肝胆道系腫瘍③~治療法とその後~

【はじめに】 今回は『犬猫の肝胆管系腫瘍~治療法とその後~』についてです。 肝胆管系腫瘍として主に①肝細胞癌 ②胆管癌 ③カルチノイド ④肉腫4つの腫瘍があり、 形態学的な分類として①腫瘤型 ②結節型 ③びまん型の3つがあります。 これらの分類によって治療法…

犬猫の肝胆道系腫瘍②~症状と検査方法~

【はじめに】 今回は『肝臓、胆道の腫瘍 ~症状と検査方法~』について解説します。肝胆管系腫瘍には特徴的な症状がありません。全身状態の悪化や黄疸があれば、すぐに全身検査を行うべきです。 今回は肝胆管系腫瘍ではどのような症状が見られるのか、そしてど…

犬猫の肝胆道系腫瘍①~概要と挙動~

【はじめに】 今回は『犬猫の肝胆道系腫瘍』について解説します。肝胆道系?あまり聞き馴染みのない言葉だと思います。肝胆道系とは肝臓と胆嚢、胆管のことを言います。つまり、肝胆道系腫瘍を言い換えるのであれば、肝臓や胆嚢、胆管の腫瘍ということです。…

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態③』~治療法と予後~

【はじめに】 今回は『肺がんの治療法』についてです。肺で発生した腫瘍は手術を行うことが難しく、抗がん剤が中心の治療となります。今回は抗がん剤治療をはじめ、外科手術や分子標的薬、放射線治療などあらゆる治療法を書いています。 【肺がん記事はこち…

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~

【はじめに】 今回は『肺がんの診断方法』について解説します。いつも思うのですが、診断方法ってシリーズとしてはインパクトが無くて、地味なんですよね笑 でも、とても重要であるのは間違いありません。ここでミスれば、その先の治療もなんの意味も為さな…