オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

【胸腺腫】胸の中にできる腫瘍

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【はじめに】

今回は『胸腺腫』についてです。

胸腺という器官は知っていますか?あまりメジャーではない器官なので聞いたことがない方もいらっしゃるかと思います。胸腺とは免疫細胞の一つであるT細胞性リンパ球を成熟させる器官です。今回は胸腺が腫瘍化した胸腺腫についてお話しします。

 

【目次】

  • 【胸腺とは】
  • 【胸腺腫の概要】
    • 『胸腺腫の発生とリスク因子』
    • 『用語の説明』
    • 『遠隔転移について』
    • 『胸腺に発生する新生物、鑑別すべきもの』
  • 【症状について】
    • 『胸腺腫による症状』
    • 『腫瘍随伴症候群』
  • 【診断方法】
    • 『身体検査』
    • 『聴診』
    • 『血液検査』
    • 『レントゲン検査』
    • 『胸水の検査』
    • 『胸部超音波検査』
    • 『細胞診』
    • 『フローサイトメトリー』
    • 『CT検査』
  • 【治療法】
    • 『外科的切除』
    • 『放射線療法』
    • 『化学療法』
  • 【予後】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『胸腺腫と併発しやすい疾患』
      • 「巨大食道症」
    • 『胸腺腫と鑑別すべき疾患』
      • 「リンパ腫」
      • 「甲状腺腫瘍」

 

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【腹部膨満】『お腹の膨らみ』で考えられる疾患

 

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【はじめに】

今回は『腹部膨満』と題して、『お腹の膨らみ』についてお話しします。腹部膨満には臓器が腫れている場合や液体やガスが溜まっている場合、腹筋が弱ってきた場合など、様々な原因が考えられます。こうした腹部膨満の引き起こすきっかけとなっている疾患として何が考えられるのかについてお話しします。

 

【目次】

  • 【お腹の膨らみで考えること】
  • 【臓器(軟部組織)の腫れ】
    • 『臓器の腫大について』
    • 『腫瘍について』
    • 『肉芽腫形成について』
  • 【液体の貯留】
    • 『液体貯留のパターン』
    • 『漏出液について』
      • 「膠質浸透圧について」
      • 「静水圧の上昇について」
    • 『変性漏出液について』
    • 『滲出液について』
      • 「無菌性 vs 細菌性」
      • 「好酸球性貯留液の存在」
      • 「腫瘍性貯留液の存在」
    • 『血液について』
    • 『乳び液』
    • 『尿』
    • 『胆汁』
  • 【腸管内容物の貯留】
  • 【ガスの貯留】
  • 【腹筋の筋力低下】
  • 【診断アプローチ】
  • 【治療法】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『腹腔内臓器の腫れ』が原因の疾患
    • 『液体の貯留』が原因の疾患
    • 『腹筋の筋力低下』が原因の疾患

 

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【猫の甲状腺機能亢進症③】治療法

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【はじめに】

今回は『猫の甲状腺機能亢進症』の治療法について解説します。この病気を治療していく上で重要なのは『下げ過ぎず、上げ過ぎない』絶妙な値でホルモン値を維持する必要があります。さらに、併発疾患があった際の立ち回り方も非常に複雑になってきます。
今回はそんな甲状腺機能亢進症に必要な治療法について解説していきます。

【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

【猫の甲状腺機能亢進症②】診断方法

【猫の甲状腺機能亢進症③】治療法

 

【目次】

  • 【予後と治療方針】
  • 【抗甲状腺ホルモン薬】
    • 『どんな薬なのか?』
    • 『投与量の検討』
    • 『重度な有害反応について』
    • 『よく見られる軽度な副作用』
  • 【飼い主さんの負担】
  • 【甲状腺切除】
  • 【食事療法】
    • 『背景』
    • 『実際に効果があるのか?』 
    • 『推奨する使用方法』
  • 【治療後に起こる腎不全】
    • 『概要』
    • 『治療後腎不全の予測する』
    • 『どう管理していくか』 
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『猫の甲状腺機能亢進症』
    • 『以前書いた甲状腺機能亢進症』
    • 『甲状腺腫瘍について』

 

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【猫の甲状腺機能亢進症②】診断方法

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【はじめに】

今回は『猫の甲状腺機能亢進症』の診断方法について解説します。甲状腺機能亢進症を診断していく上で、必要な検査と教科書に記載されている検査の両方を解説していきます。現場では実施されていないようなアカデミックな内容も一部記載していますので、「こんな検査もあるんだ」程度で良いかと思います。

【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

【猫の甲状腺機能亢進症②】診断方法

【猫の甲状腺機能亢進症③】治療法

 

【目次】

  • 【尿検査】
  • 【血液検査】
    • 『CBC検査』
    • 『生化学検査』
  • 【甲状腺ホルモン測定】
    • 『T4測定』
    • 『tT4測定の限界』
    • 『fT4の測定』
    • 『tT4とfT4の併用診断』
    • 『血清TSHの測定』
  • 【T3抑制試験】
    • 『どんな時に行うか』
    • 『T3抑制試験の理論』
    • 『T3抑制試験でわかること』
  • 【甲状腺シンチグラフィ】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『猫の甲状腺機能亢進症』
    • 『以前書いた甲状腺機能亢進症』
    • 『甲状腺腫瘍について』

 

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【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

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【はじめに】

今回は『猫の甲状腺機能亢進症』の概要と臨床徴候について解説します。
猫の甲状腺機能亢進症は40年ほど前に初めて獣医学系の論文で執筆されて以来、高齢猫ではメジャーな内分泌疾患になっています。9歳以上の猫では2~4%の確率で、甲状腺機能亢進症を発症していると言われています。今回はそんな高齢猫で頻発するホルモンの病気についてです。

【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

【猫の甲状腺機能亢進症②】診断方法

【猫の甲状腺機能亢進症③】治療法

【目次】

  • 【人の甲状腺機能亢進症のお話】
  • 【猫の甲状腺機能亢進症の特徴】
    • 『考えられる原因』
    • 『両側性??片側性??どっち』
  • 【臨床徴候】
    • 『一般的な症状』
    • 『稀にみられる症状』
    • 『甲状腺の触診』
    • 『全体的な検査』
    • 『心血管系』
      • 「心臓について」
      • 「血圧について」
    • 『多飲多尿』
    • 『腎機能が上昇する理由』
    • 『消化器症状』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『猫の甲状腺機能亢進症』
    • 『以前書いた甲状腺機能亢進症』
    • 『甲状腺腫瘍について』

 

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【メレナと鮮血便】血便がある時に考えること

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【はじめに】

今回は『メレナと鮮血便』について解説します。メレナという言葉を聞き慣れない方も多いと思います。後ほど詳しくお話ししますが、メレナと鮮血便は消化管(胃や腸)が出血することで見られる便の色調を意味しています。しかし、これら二つは本当に消化管出血なのかを鑑別することが診断・治療のポイントになって来ます。消化管が出血するとどのような便が出てくるのか、そしてこういった便が見られる時はどのような疾患が隠れているのかを解説していきたいと思います。

 

【目次】

  • 【獣医師がやるべきこと】
  • 【メレナについて】
    • 『メレナの定義』
    • 『メレナが起こる原因』
      • 「消化管出血が全てではない」
      • 「ミミックなメレナに要注意」
      • 「原因疾患はめっちゃある」
  • 【診断方法】
    • 『臨床経過』
    • 『由来は呼吸器??消化器??症状で見破る方法』
    • 『身体検査』
    • 『まず最低限やる検査』
      • 「CBC」
      • 「生化学検査」
      • 「その他の検査」
    • 『次のステップで行う検査』
  • 【メレナの治療方法】
  • 【鮮血便について】
    • 『鮮血便の定義』
    • 『原因』
  • 【診断方法】
    • 『問診でわかること』
    • 『身体検査』
    • 『基本はメレナと一緒の検査』
  • 【鮮血便の治療方法】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『症状から見える疾患』
    • 『腸管腫瘍』
    • 『IBD』

 

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【犬の前立腺肥大(良性前立腺過形成)】5歳以上の犬では80%が発症⁈

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【はじめに】

今回は『犬の前立腺肥大』についてです。前立腺肥大は人間でもよく聞く病気ですよね。この病気は『ホルモン』が大きく関わっています。男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることが、肥大への契機となるとされています。今回はそんな前立腺肥大について詳しく解説していきます。

 

【目次】

  • 【前立腺肥大の概要】
  • 【病因】
  • 【症状】
    • 『初期症状』
    • 『ある程度進行してくると』
    • 『慢性細菌性前立腺炎に発展する恐れ』
  • 【診断方法】
    • 『直腸検査』
    • 『精液検査』
    • 『腹部超音波検査』
    • 『前立腺穿刺』
  • 【治療法について】
    • 『治療の目的』
    •  『去勢手術』
    • 『抗男性ホルモン製剤の使用』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『前立腺がんについて』
    • 『精巣腫瘍について』

 

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