オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

犬猫の肝胆道系腫瘍②~症状と検査方法~

 

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【はじめに】

今回は『肝臓、胆道の腫瘍 ~症状と検査方法~』について解説します。肝胆管系腫瘍には特徴的な症状がありません。全身状態の悪化や黄疸があれば、すぐに全身検査を行うべきです。

今回は肝胆管系腫瘍ではどのような症状が見られるのか、そしてどのような検査結果が肝胆管系腫瘍と診断する情報となり得るのか、そういったことを詳しくお話ししたいと思います。

【肝胆管系腫瘍はこちら】

犬猫の肝胆道系腫瘍①~概要と挙動~ - オタ福の語り部屋

犬猫の肝胆道系腫瘍②~症状と検査方法~ - オタ福の語り部屋

犬猫の肝胆道系腫瘍③~治療法とその後~ - オタ福の語り部屋

 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【肝胆管系腫瘍はこちら】
  • 【肝胆道系腫瘍で見られる症状とは】
    • 『腫瘍によって症状が現れる割合』
    • 『具体的な症状』
    • 『身体検査はあんまり意味がない』
  • 【検査方法】
    • 『血液検査:CBC』
      • 「白血球増加症」
      • 「貧血」
      • 「血小板増加症」
      • 「貧血と血小板減少症」
    •  『血液検査:生化学』
      • 「どの肝酵素が上昇しているかで見えるかも」
      • 「肝酵素以外の変化も注意」
      • 「腫瘍マーカー、α-フェトプロテインとは」
      • 「高フェリチン血症」
  • 【画像診断】
    • 『X線検査の所見』
    • 『腹部超音波検査の所見』
    • 『生検による診断』
      • 「超音波ガイド下生検」
      • 「腹腔鏡下生検」
    • 『CTやMRIの検査所見』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】

 

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犬猫の肝胆道系腫瘍①~概要と挙動~

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【はじめに】 

今回は『犬猫の肝胆道系腫瘍』について解説します。
肝胆道系?
あまり聞き馴染みのない言葉だと思います。肝胆道系とは肝臓と胆嚢、胆管のことを言います。つまり、肝胆道系腫瘍を言い換えるのであれば、肝臓や胆嚢、胆管の腫瘍ということです。

では早速どのような腫瘍があるのか見ていきましょう。

【肝胆管系腫瘍はこちら】

犬猫の肝胆道系腫瘍①~概要と挙動~ - オタ福の語り部屋

犬猫の肝胆道系腫瘍②~症状と検査方法~ - オタ福の語り部屋

犬猫の肝胆道系腫瘍③~治療法とその後~ - オタ福の語り部屋

【目次】

  • 【肝胆管系腫瘍はこちら】
  • 【肝臓、胆嚢、胆管の解剖学的位置】
  • 【発生とリスク因子】
    • 『発生率』
    • 『いろいろな分類』
    • 『分類別の発生率』
    • 『分類から見える予後』
  • 【病因と挙動】
    • 『肝細胞由来の腫瘍』
    • 『胆管由来の腫瘍』
      • 「胆管腺腫」
      • 「胆管癌」
    • 『神経内分泌由来の腫瘍』
    • 『間葉系由来の腫瘍』
    • 『その他の原発腫瘍、骨髄脂肪腫』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】

 

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症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態③』~治療法と予後~

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【はじめに】

 今回は『肺がんの治療法』についてです。
肺で発生した腫瘍は手術を行うことが難しく、抗がん剤が中心の治療となります。
今回は抗がん剤治療をはじめ、外科手術や分子標的薬、放射線治療などあらゆる治療法を書いています。

【肺がん記事はこちら】 

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態①』~概要・症状~ - オタ福の語り部屋

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~ - オタ福の語り部屋

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態③』~治療法と予後~ - オタ福の語り部屋

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【肺がん記事はこちら】 
  • 【外科手術】
    • 『適応となる症例』
    • 『発生部位別の術式』
    • 『肺葉切除で便利な器具とは』
    • 『胸腔鏡を使用する』
  • 【肺門リンパ節の生検】
  • 【化学療法について】
    • 『シスプラチンによる抗がん剤治療』
    • 『一番良いのはシスプラチンかビノレルビン』
  • 【分子標的薬】 
    • 『分子標的薬とは』
    • 『肺腫瘍で使われる分子標的薬』
  • 【胸水の貯留を抑えるには】
  • 【放射線治療】
  • 【予後】
    • 『犬と猫の予後に影響する因子』
    • 『診断時の症状の有無』
    • 『どこまで腫瘍が拡がっているか』
    • 『組織学的グレード別の予後(犬)』
    • 『組織学的グレード別の予後(猫)』
  • 【最後に】
  • 【関連記事はこちら】 
    • 『前回の記事:症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態①』~概要・症状~』
    • 『前回の記事:症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~』
    • 『肺がんのまとめ』
    • 『実例!肺がん闘病記事はこちら』

 

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症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~

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【はじめに】

今回は『肺がんの診断方法』について解説します。
いつも思うのですが、診断方法ってシリーズとしてはインパクトが無くて、地味なんですよね笑

でも、とても重要であるのは間違いありません。ここでミスれば、その先の治療もなんの意味も為さないわけですから。

肺がんは①で説明した通り、特異的な症状が見られにくいです。そして肺野というのは空気を多く含んでいるため、エコーで描出しにくいという弱点もあります。今回は画像診断、細胞診、組織生検を中心にお話ししていきたいと思います。

【肺がん記事はこちら】 

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態①』~概要・症状~ - オタ福の語り部屋

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~ - オタ福の語り部屋

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態③』~治療法と予後~ - オタ福の語り部屋

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【肺がん記事はこちら】 
  • 【臨床病理学的検査】
    • 『血液検査』
    • 『胸水の検査』
    • 『気管支肺胞洗浄液(BAL)について』
  • 【画像診断】
    • 『レントゲン検査』
      • 「レントゲン所見の特徴」
    • 『胸部超音波検査』
    • 『胸部CT検査』
      • 「こんなところがCT検査の魅力」
  • 【細胞診、組織生検について】
    • 『細胞診』
    • 『組織生検(手術前)』
    • 『組織生検の方法』
      • 「コア生検」
      • 「気管支鏡下生検」
      • 「胸腔鏡下生検」
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事はこちら】 
    • 『前回の記事:症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態①』~概要・症状~』
    • 『肺がんのまとめ』
    • 『実例!肺がん闘病記事はこちら』

 

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症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態①』~概要・症状~

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イラスト引用:ホルスト・エーリッヒ クーニッヒ著:カラーアトラス 獣医解剖学(増補改訂版)【下巻】, チクサン出版, 2012, 452p 図8-26

【はじめに】

今回は『肺がん』について説明します。肺がんと聞くと「〇〇の転移」などとよく耳にしますよね。そうなんです、肺は全ての臓器からの血流が通過する場所であり、毛細血管が張り巡らされていることから、他臓器由来の腫瘍の転移が非常に臓器です。

では、肺で原発の腫瘍とはどのようなものなのでしょうか?あまり聞き馴染みのない腫瘍ではありますが、特徴的な挙動を示します。題名の通り、症状が見られることも少なく、別の病気で来院しレントゲンを撮ると、肺に腫瘍があったなんてこともありえます。さてさて、これら肺腫瘍について概要と症状を中心にお話ししていきます。

【肺がん記事はこちら】 

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態①』~概要・症状~ - オタ福の語り部屋

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~ - オタ福の語り部屋

症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態③』~治療法と予後~ - オタ福の語り部屋

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【肺がん記事はこちら】 
  •  【発生とリスク因子】
    • 『犬の肺がんに関する統計』
    • 『猫の肺がんに関する統計』
    • 『肺がんの発生リスクを上げるもの』
      • 「受動喫煙」
      • 「放射性物質:プルトニウム」
  • 【肺にできる腫瘍とは】
    • 『腫瘍の種類』
    • 『どのように拡がっていくのか』
    • 『転移と原発の肺腫瘍、鑑別方法は?』
  •  【症状】
    • 『犬の肺腫瘍での症状』
    • 『猫の肺腫瘍での症状』
    • 『身体検査で何が分かる?』
    • 『跛行について』
    • 『指に転移巣ができる』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事はこちら】 
    • 『続編:症状がほとんどない⁈『犬猫の肺がんの実態②』~診断方法~』
    • 『肺がんのまとめ』
    • 『実例!肺がん闘病記事はこちら』

 

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地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について③ ~診断・予防・管理・治療~

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【はじめに】

今回は『FeLV感染症~診断・予防・管理・治療~』についてです。

FeLVの感染が成立するのは約70%と言われています。裏を返せば一旦ウイルスが体内に侵入したとしても30%はウイルスの感染が成立しないのです。実はFeLVはウイルスが入ることよりも感染猫との接触頻度が重要だと言う意見もあります。
感染猫との接触を避け、ワクチンを接種しておくことが予防につながります。

では、早速詳しいお話をしていきましょう。

①はこちら↓↓
地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について① ~概要と感染経路~ - オタ福の語り部屋

②はこちら↓↓
地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について② ~症状~ - オタ福の語り部屋

 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【診断方法】
    • 『検査を行うべきタイミング』
    • 『簡易キットを用いた検査』
      • 「何を検出しているのか?」
      • 「検査結果をQ&A方式で解答します」
    •  『院内でできる簡易検査、SNAP検査とは』
    • 『外注検査はプロウイルスPCR』
  • 【感染拡大を防ぐには】
    • 『感染猫との接触を避ける』
    • 『ワクチン接種』
    • 『ワクチンを受けるべき状況は?』
    • 『ワクチン接種で起こる副作用』
  • 【感染の猫を見つけた時】
    • 『感染猫といた同居猫の管理方法』
    • 『感染猫自体の管理方法』
  • 【症状別の治療法】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【FeLV感染症の連載はこちら】

 

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地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について② ~症状~

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【はじめに】

前回の『①(概要)』でFeLVとはどのようなものなのかについてざっくりとお話ました。今回はFeLVの臨床症状について解説します。FeLVは骨髄抑制や腫瘍、免疫抑制を中心にその他多くの症状を引き起こします。具体的な症状とどのようなトラブルが起きるのかについてお話ししていきます。

①はこちら↓↓
地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について① ~概要と感染経路~ - オタ福の語り部屋

③はこちら↓↓
地域猫では結構ある?猫白血病ウイルス(FeLV)感染症について③ ~診断・予防・管理・治療~ - オタ福の語り部屋 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【FeLVで見られる臨床症状】
  • 【骨髄抑制(特に貧血)】
    • 『なぜ貧血が起こるのか』
    • 『FeLV誘発性の貧血の種類とは』
    • 『血小板減少症と汎白血球減少症』
  • 【腫瘍性病変】
    • 『なぜ腫瘍ができるのか』←専門的なので飛ばし読みOK!
    • 『退行性FeLV感染であればどうなのか?』
  • 【免疫抑制】
  • 【そのほかの症状とは】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【FeLV感染症の連載はこちら】

 

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