オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

【原発性アルドステロン症(Conn症候群)】猫の副腎腫瘍と言えばコレ

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【はじめに】

今回は『原発性アルドステロン症(Conn症候群)』についてです。この病気は猫の副腎腫瘍で認められる病気で、副腎で産生されるアルドステロンというホルモンが副腎腫瘍によって過剰に分泌されることで起こる疾患です。犬で似たような病気に『副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)』と呼ばれるものがあります。クッシング症候群ほど、発生率が多くなく、マイナーな病気でわかっていることや十分に信頼できるデータ数が集まっていないですが、今回はできるだけ調べて話を広げられたらいいなと思います。

 

【目次】

  • 【アルドステロン産生性副腎皮質腫瘍とは】
  • 【臨床徴候について】
    • 『好発年齢』
    • 『症状』
  • 【診断方法】
    • 『まずは血液検査と症状から』
    • 『確定診断を行うには』
    • 『超音波検査』
  • 【治療法】
    • 『副腎摘出』
    • 『内科的な薬物療法では』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】

 

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【下部尿路感染症(LUTI)①~原因・症状~】~"すきま時間"の獣医学~

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【はじめに】

今回は『下部尿路感染症(LUTI)』についてです。よく聞く膀胱炎などがこの病気に含まれます。通常は病原体がいない尿路でどうして感染が起こるのかを中心に解説していきたいと思います。

 

【目次】

  • 【下部尿路感染症について】
    • 『下部尿路感染症とは』
    • 『どうして起こる?』
    • 『症状はなに?』
  • 【最後に】
  • 【関連記事】
    • 『膀胱腫瘍について』
    • 『尿石症について』
    • 『多飲多尿について』

 

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【体重増加・お腹の膨らみ】体重が増えた時、考えられる疾患

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【はじめに】

今回は『体重増加で考えられる疾患』についてです。最近食べ過ぎなのか、お腹が膨らんで、体重も増えてきた気がする。それ本当にただの肥満でしょうか?お腹の膨らみは肥満以外にもみられる病気があります。
今回は体重増加で考えられる疾患について解説していきたいと思います。

【目次】

  •  【犬猫の肥満事情】
  • 【普段の様子はどうですか?】
    • 『生活習慣を見直してみる』
    • 『急に食欲が増えた』
    • 『食欲は増えてないのに太った』
  • 【身体検査】
    • 『原因を探る』
    • 『行うべき身体検査』
    • 『体腔内貯留液から分かること』
    • 『皮膚や被毛から分かること』
    • 『腹部触診で分かること』
    • 『不妊手術の前後で変わること』
  • 【診断のアプローチ】
    • 『STEP1:体重増加が見られたら…』
    • 『STEP2:食べ過ぎてはいないか』
    • 『STEP3:食欲があるかを確認する』
    • 『STEP4:追加検査で原因を精査する』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】

 

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【先天性門脈体循環シャント③~治療法~】~"すきま時間"の獣医学~

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【はじめに】

今回は『先天性門脈体循環シャント』の治療法についてです。ついにPSS完結編です。PSSの治療法は肝性脳症を抑えるための内科的アプローチとシャント血管を閉じるための外科的アプローチの2つがあります。

【先天性門脈体循環シャント①~概要・病因~】
【先天性門脈体循環シャント②~症状・診断方法~】
【先天性門脈体循環シャント③~治療法~】  

【目次】

  • 【内科療法について】
    • 『内科療法の目的』
    • 『低蛋白食』
    • 『ラクツロースの投与』
  • 【外科的治療について】
    • 『手術前に行うこと』
    • 『シャント血管の結紮』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『一緒に考えるべき疾患』
    • 『先天性門脈体循環シャント①~③』
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【副腎皮質腫瘍】その② ~外科的治療と内科的治療とおまけの話~

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【はじめに】

今回は『副腎皮質腫瘍の治療法』についてです。副腎皮質機能亢進症の原因にもなる副腎皮質腫瘍ですが、治療法としては主に2つのアプローチの仕方があります。1つは副腎ごと取ってしまう『外科的な治療』。もう1つは過剰に分泌される糖質コルチコイドが悪さをしているから、その糖質コルチコイドの分泌を薬で抑えようという『内科的な治療』。
今回はこれら2つについて詳しく解説していきたいと思います。

【副腎皮質腫瘍】その① ~挙動・症状・診断方法~

【目次】

  • 【外科的な治療法】
    • 『30年前(1986年公開)の論文では』
    • 『副腎腫瘍摘出後の管理が大変な理由』
    • 『術後4週間がヤマ』
    • 『手術後の生存期間』
  • 【内科的な治療法】
    • 『内科的治療が適応となるのは』
    • 『よく使うのはミトタンとトリロスタン』
  • 【おまけ:グルココルチコイドだけじゃないかも?】
    • 『厄介なところ』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『副腎皮質腫瘍その①』について
    • 『ACTH産生性下垂体腫瘍』について
    • 『クッシング症候群』について
    • 『副腎皮質機能低下症』について

 

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【先天性門脈体循環シャント②~症状・診断方法~】~"すきま時間"の獣医学~

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【はじめに】

今回は『先天性門脈体循環シャント』の症状と診断方法についてです。『概要と病因』については前回の記事をご参考ください。PSSが見られるとどのような症状が起こるのかそして、その症状を元にどのような検査を行い、診断するのかについて解説します。

【先天性門脈体循環シャント①~概要・病因~】
【先天性門脈体循環シャント②~症状・診断方法~】
【先天性門脈体循環シャント③~治療法~】 

【目次】

  • 【先天性PSSの症状】
    • 『中枢神経症状』
    • 『消化器症状』
    • 『泌尿器症状』
  • 【診断方法について】
    • 『血液検査』
    • 『尿検査』
    • 『画像検査』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『一緒に考えるべき疾患』
    • 『先天性門脈体循環シャント①~③』

 

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【副腎皮質腫瘍】その① ~挙動・症状・診断方法~

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【はじめに】 

今回は『副腎皮質腫瘍』の挙動、症状、診断方法についてです。副腎皮質は糖質グルココルチコイドとしてコルチゾールを分泌する部位で有名です。犬や猫の副腎皮質腫瘍として副腎腫瘍によるクッシング症候群のお話を中心に解説していきたいと思います。

 

【目次】

  • 【動物の副腎皮質腫瘍について】
    •  『副腎"皮質"腫瘍ってどんなもの?』 
    •  『腺癌が悪いところ』
      • 「病理組織学的なお話」
      • 「腺癌で頻発する、腫瘍栓とは」
      • 「転移について」
      • 「その他:最近の研究でわかったこと」
  • 【好発年齢と症状について】
  • 【どのように診断を進めるか】
    • 『ACTH刺激試験』
    • 『低用量デキサメタゾン抑制試験』
    • 『副腎腫瘍か下垂体腫瘍かを鑑別するには』
    • 『副腎超音波検査』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『ACTH産生性下垂体腫瘍について』
    • 『クッシング症候群について』
    • 『多飲多尿で考えるべき疾患』

 

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