オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

【インスリノーマ②】インスリンがめっちゃ出る腫瘍~診断・治療・予後~

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【はじめに】

今回は『インスリノーマの診断と治療』について解説します。インスリノーマとはインスリンを分泌するβ細胞が腫瘍化したガンを言います。今回はインスリノーマをどのように診断していくのか、そして治療について詳しく解説し、治療を受けた後の生存期間についても言及していければ良いなと考えています。

 

【目次】

  • 【インスリノーマを診断するには】
    • 『確定診断は血液検査』
    • 『レントゲン検査/超音波検査』
      • 「胸部・腹部レントゲン検査」
      • 「腹部超音波検査」
    • 『CT検査』
  • 【治療方法】
    • 『急性期の低血糖治療』
    • 『外科的療法』
    • 『内科的療法』
      • 「ストレプトゾトシンの使用」
  • 【低血糖の管理】
    • 『食事療法』
    • 『薬物療法』
      • 「プレドニゾロン(prednisone)」
      • 「ジアゾキシド(diazoxide)」
      • 「オクトレオチド(octreotide)」
  • 【予後】
    • 『無発病期間と生存期間について』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『インスリノーマの概要と症状』
    • 『低血糖に関する記事』
    • 『その他の膵臓腫瘍』
  • 【病気の個別相談は『オタ福LINE』まで】

 

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【インスリノーマ①】インスリンがめっちゃ出る腫瘍~概要と症状~

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 【はじめに】

今回は『インスリノーマ』についてです。この腫瘍はインスリンを分泌する『β細胞』が腫瘍化したものです。そのため、インスリンが過剰に分泌され、様々な症状を引き起こします。今回は『~概要と症状~』編としてインスリノーマがどのようなものなのか、そしてどのような症状が見られるのかについて解説していきたいと思います。

【目次】

  • 【インスリノーマの概要】
  • 【犬のβ細胞腫瘍(インスリノーマ)】
    • 『分子の大きさで見るインスリノーマ』
    • 『犬のインスリノーマ、ステージ分類』
    • 『こんな犬が発症しやすい』
  • 【インスリノーマで見られる症状】
    • 『神経低血糖症とは?』
    • 『低血糖による末梢神経障害』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『低血糖に関する記事』
    • 『その他の膵臓腫瘍』

 

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『肝酵素②:ALPとγ-GGT』~血液検査を考える~

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【はじめに】

今回は肝臓の逸脱酵素ALT、ASTに引き続き、同じように肝胆道系のマーカーである『ALPとγ-GGT』についてです。ALPとGGTは主に胆管系の障害を発見するマーカーとなっています。しかし、ステロイド薬などの投与によっても上昇が認められることがあります。これらの項目が上昇した時、どのような病気が考えられるかをお話ししていこうと思います。

 

『肝酵素①:ASTとALT』~血液検査を考える~

『肝酵素②:ALPとγ-GGT』~血液検査を考える~

【目次】

  • 【ALP】
    • 『ALPって何者?』
    • 『グルココルチコイド誘導性ALPについて』
    • 『ALPが上昇する原因は?』
    • 『ALPの半減期』
    • 『感度と特異度』
  • 【γ-GGT】
    •  『GGTってどんな酵素?』
    • 『GGTの上昇について』
      • 「ステロイド薬使用中は上昇することもある」
      • 「ん、ちょっと高い?軽度の上昇では」
      • 「中等度の上昇で注意すべきこと」
    • 『感度と特異度の話』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『ASTとALTについて』
    • 『血液検査シリーズ』
    • 『副腎皮質機能亢進症』
    • 『てんかん』
    • 『骨肉腫』
    • 『甲状腺機能亢進症』

 

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【末梢の浮腫】手足のむくみについて

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【はじめに】

今回は『末梢の浮腫』についてです。四肢がむくんでいるとと感じた時どのような病気が起こっているのでしょうか?浮腫ができるメカニズムについて解説をした後、考えられる疾患や診断方法について解説していきたいと思います。

 

【目次】

  • 【浮腫の概要について】
    • 『細胞外マトリックスについて』
    • 『血管内外における液体の恒常性』
  • 【浮腫ができるメカニズム】
    • 『原因①:血管内静水圧の上昇』
      • 「静脈の閉塞」
      • 「血漿量の増加」
      • 「末梢浮腫の原因は人間と異なる」
      • 「血管内静水圧の上昇を起こす疾患」
    • 『原因②:血漿膠質浸透圧の低下』
    • 『原因③:血管透過性の上昇』
    • 『原因④:リンパ機能異常』
      • 「原発性リンパ浮腫」
      • 「続発性リンパ浮腫」
    • 『原因⑤:粘液水腫』
  • 【末梢浮腫の診断方法】
    • 『まずは身体検査と触診』
      • 「浮腫がどこで見られるか」
      • 「触診での感触(圧痕)はどうであるか」
    • 『血液検査、尿検査、画像検査』
    • 『特殊画像検査(CTやMRIなど)』
  • 【治療法】
    • 『治療をどう進めるかと注意点』
    • 『治療効果の評価方法』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『低蛋白血症』
  • 【病気の個別相談は『オタ福LINE』まで】

 

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【横隔膜ヘルニア】~"すきま時間"の獣医学~

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【はじめに】

今回は『横隔膜ヘルニア』についてです。横隔膜ヘルニアとは、胸腔と腹腔を隔てている横隔膜に穴が開き、横隔膜からお腹の臓器が胸腔側へ入り込んでしまう病気です。どのような病気なのか、簡単にご紹介します。

【目次】

  • 【横隔膜ヘルニアについて】
    • 『横隔膜ヘルニアとは』
    • 『なぜ起こるのか』
    • 『見られる症状』
    • 『診断方法』
    • 『治療法』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】

 

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【副腎髄質腫瘍】犬猫のクロム親和性細胞腫(褐色細胞腫)

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【はじめに】

今回は『クロム親和性細胞腫』について解説します。題名にもある通り、クロム親和性細胞腫は副腎髄質の腫瘍です。副腎は二層の領域に分かれており、表層が皮質と呼ばれる領域、深層が髄質と呼ばれる領域になっています。
副腎腫瘍で有名なクッシング症候群は副腎皮質の腫瘍です。今回お話しする腫瘍は副腎の深層の方、つまり髄質で発生する腫瘍です。

【目次】

  • 【クロム親和性細胞腫とは】
    • 『由来細胞について』
    • 『挙動:この腫瘍の何が悪いのか』
    • 『クロム親和性細胞腫の統計』
  • 【症状】
    • 『検査時に症状が出ないこともある』
    • 『よく見られる症状』
  • 【診断方法】
    • 『身体検査でわかること』
    • 『血液検査と尿検査』
    • 『画像診断』
      • 「超音波検査」
      • 「CTとMRI」
      • 「レントゲン検査」
    • 『免疫組織化学的検査』
    • 『尿中ノルメタネフリン/クレアチニン比の測定』
    • 『血漿遊離メタネフリン』
  • 【治療法について】
    • 『副腎摘出手術』
  • 【予後】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『副腎皮質腫瘍について』
    • 『ACTH産生性下垂体腫瘍について』
    • 『クッシング症候群について』
    • 『多飲多尿で考えるべき疾患』
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【下部尿路感染症(LUTI)②~診断方法・治療法~】~"すきま時間"の獣医学~

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【はじめに】

今回は『下部尿路感染症』の診断方法と治療法についてです。下部尿路感染症にはいきなり細菌感染が起こるものと、腫瘍や尿石症などの原因疾患があって起こるものがあります。今回は診断方法と治療法について紹介します。

 

【目次】

  • 【診断方法について】
    • 『血液検査』
    • 『尿検査』
    • 『レントゲン検査』
    • 『超音波検査』
    • 『膀胱鏡検査』
  • 【治療法について】
    • 『①原因疾患がない尿路感染症』
    • 『②原因疾患がある尿路感染症』
    • 『③再発を繰り返す尿路感染症』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『下部尿路感染症①~原因と症状~』
    • 『原因疾患となる病気』

 

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