オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

【肺水腫】②~症状・診断方法・治療法~

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【はじめに】

今回は『肺水腫の症状、診断方法、治療法』についてです。前回、肺水腫がどのようなものなのか、そしてどのような原因で起こるのかについて解説ました。今回では肺水腫という状態になるとどのような症状が見られ、それを肺水腫だと診断するための検査、治していくための治療法について解説していきます。

 

【目次】

  • 【症状】
  • 【診断方法】
    • 『検査を始める前に』
    • 『血液検査と尿検査』
    • 『レントゲン検査』
      • 「肺胞パターンで考えること」
      • 「①心臓・肺血管系の評価」
      • 「②肺胞パターンの分布」
  • 【治療法】
    • 『呼吸困難時の対応』
    • 『利尿剤の使用』
    • 『神経原性肺水腫の治療』
    • 『低Alb血症による肺水腫の治療』
    • 『ARDSの治療』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『犬猫の肺がん』
    • 『犬猫で起こりやすい4つの肺炎』

 

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【肺水腫】①肺が溺れる怖い病気 ~概要と病態生理~

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【はじめに】

今回は『肺水腫』について解説していきたいと思います。肺水腫とは肺胞に液体が溜まった呼吸がしにくくなる怖い病気です。通常肺水腫には心臓由来によるものとそうでないもので心原性肺水腫と非心原性肺水腫に大別されています。今回は心臓由来ではない肺水腫(非心原性肺水腫)について解説していきます。

 

【目次】

  • 【肺水腫の概要】
    • 『肺水腫が起こる状況とは』
    • 『肺胞内に液体がたまると…』
  • 【病態生理から見る、心原性・非心原性肺水腫】
    • 『正常時の肺胞と体液の流れ』
    • 『心原性??非心原性??、何それ』
      • 「発生機序」
      • 「貯留する液体の性状」
      • 「肺水腫が治っていく流れ」
  • 【非心原性肺水腫の原因】 
    • 『原因一覧』
    • 『低アルブミン血症』
    • 『リンパ液の排出障害』
    • 『神経原性肺水腫(NPE)』
    • 『ARDS(急性呼吸窮迫症候群)』
    • 『ARDSの診断基準、ベルリン定義』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『犬猫の肺がん』
    • 『犬猫で起こりやすい4つの肺炎』

 

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【コラム】猫で発症??『パンドラ症候群』とは?

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【はじめに】

今回は初コラムとして『パンドラ症候群』についてお話しします。パンドラ症候群という病気を聞いたことがありますか?今、室内猫で頻発している膀胱炎です。

どんな病気なのか、なぜこんな名前がついたのかなど、簡単にお話ししていきたいと思います。

 

【目次】

  • 【本題に入る前に】
    • 『猫の下部尿路疾患』
    • 『パンドラの箱とは』
  • 【パンドラ症候群の発見・特徴・由来】
    • 『こうして発見された』
    • 『推測される特徴』
    • 『命名の由来』
  • 【パンドラ症候群の実態】
  • 【診断方法や治療法について】
    • 『治療法はシンプル』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考文献】

 

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【犬猫の重症筋無力症】最近すぐに疲れてないですか?

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【はじめに】

今回は『重症筋無力症』についてです。重症筋無力症という病気をご存知ですか?この病気は神経から伝達された指令が筋肉でキャッチできなくなり、筋肉が動かせなくなっていく病気です。後天性のものと先天性のものがあります。

今回は重症筋無力症を理解する上でとても大切な神経筋接合部の解説から後天性重症筋無力症と先天性重症筋無力症について解説をしていきたいと思います。

 

【目次】

  • 【基礎知識として、神経筋接合部とは】
    • 『定義』
    • 『機能』
  • 【後天性重症筋無力症について】
    • 『病因と好発品種について』
    • 『後天性重症筋無力症の分類』
      • 「全身性重症筋無力症」
      • 「重症劇症型重症筋無力症」
      • 「焦点性重症筋無力症」
    • 『診断方法』
      • 「血液検査」
      • 「画像診断」
      • 「血清抗AChR自己抗体の検出」
      • 「テンシロンテスト」
    • 『治療法』
      • 「重症筋無力症の治療で目指す2つの目標」
      • 「コリンエステラーゼ阻害剤の使用」
      • 「免疫抑制剤の使用」
      • 「コルチコステロイド使用上の注意」
      • 「免疫調整療法もある」
  • 【後天性重症筋無力症の予後】
  • 【先天性重症筋無力症について】
    • 『先天性重症筋無力症になりやすい犬種』
    • 『診断・治療・予後について』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連疾患】
    • 『重症筋無力症で起こりやすい疾患』

 

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【胸腺腫】胸の中にできる腫瘍

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【はじめに】

今回は『胸腺腫』についてです。

胸腺という器官は知っていますか?あまりメジャーではない器官なので聞いたことがない方もいらっしゃるかと思います。胸腺とは免疫細胞の一つであるT細胞性リンパ球を成熟させる器官です。今回は胸腺が腫瘍化した胸腺腫についてお話しします。

 

【目次】

  • 【胸腺とは】
  • 【胸腺腫の概要】
    • 『胸腺腫の発生とリスク因子』
    • 『用語の説明』
    • 『遠隔転移について』
    • 『胸腺に発生する新生物、鑑別すべきもの』
  • 【症状について】
    • 『胸腺腫による症状』
    • 『腫瘍随伴症候群』
  • 【診断方法】
    • 『身体検査』
    • 『聴診』
    • 『血液検査』
    • 『レントゲン検査』
    • 『胸水の検査』
    • 『胸部超音波検査』
    • 『細胞診』
    • 『フローサイトメトリー』
    • 『CT検査』
  • 【治療法】
    • 『外科的切除』
    • 『放射線療法』
    • 『化学療法』
  • 【予後】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『胸腺腫と併発しやすい疾患』
      • 「巨大食道症」
    • 『胸腺腫と鑑別すべき疾患』
      • 「リンパ腫」
      • 「甲状腺腫瘍」

 

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【腹部膨満】『お腹の膨らみ』で考えられる疾患

 

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【はじめに】

今回は『腹部膨満』と題して、『お腹の膨らみ』についてお話しします。腹部膨満には臓器が腫れている場合や液体やガスが溜まっている場合、腹筋が弱ってきた場合など、様々な原因が考えられます。こうした腹部膨満の引き起こすきっかけとなっている疾患として何が考えられるのかについてお話しします。

 

【目次】

  • 【お腹の膨らみで考えること】
  • 【臓器(軟部組織)の腫れ】
    • 『臓器の腫大について』
    • 『腫瘍について』
    • 『肉芽腫形成について』
  • 【液体の貯留】
    • 『液体貯留のパターン』
    • 『漏出液について』
      • 「膠質浸透圧について」
      • 「静水圧の上昇について」
    • 『変性漏出液について』
    • 『滲出液について』
      • 「無菌性 vs 細菌性」
      • 「好酸球性貯留液の存在」
      • 「腫瘍性貯留液の存在」
    • 『血液について』
    • 『乳び液』
    • 『尿』
    • 『胆汁』
  • 【腸管内容物の貯留】
  • 【ガスの貯留】
  • 【腹筋の筋力低下】
  • 【診断アプローチ】
  • 【治療法】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『腹腔内臓器の腫れ』が原因の疾患
    • 『液体の貯留』が原因の疾患
    • 『腹筋の筋力低下』が原因の疾患

 

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【猫の甲状腺機能亢進症③】治療法

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【はじめに】

今回は『猫の甲状腺機能亢進症』の治療法について解説します。この病気を治療していく上で重要なのは『下げ過ぎず、上げ過ぎない』絶妙な値でホルモン値を維持する必要があります。さらに、併発疾患があった際の立ち回り方も非常に複雑になってきます。
今回はそんな甲状腺機能亢進症に必要な治療法について解説していきます。

【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

【猫の甲状腺機能亢進症②】診断方法

【猫の甲状腺機能亢進症③】治療法

 

【目次】

  • 【予後と治療方針】
  • 【抗甲状腺ホルモン薬】
    • 『どんな薬なのか?』
    • 『投与量の検討』
    • 『重度な有害反応について』
    • 『よく見られる軽度な副作用』
  • 【飼い主さんの負担】
  • 【甲状腺切除】
  • 【食事療法】
    • 『背景』
    • 『実際に効果があるのか?』 
    • 『推奨する使用方法』
  • 【治療後に起こる腎不全】
    • 『概要』
    • 『治療後腎不全の予測する』
    • 『どう管理していくか』 
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『猫の甲状腺機能亢進症』
    • 『以前書いた甲状腺機能亢進症』
    • 『甲状腺腫瘍について』

 

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