オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

紫外線に注意⁈『犬猫の鼻鏡にできる腫瘍』とは

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【はじめに】

今回は『鼻鏡にできる腫瘍』について説明します。
鼻表面にできる腫瘍は紫外線が影響しているとされていて、白猫で発生が多く見られます。
単なる傷やシミ、カサブタ程度だと思っていたら実は腫瘍だったなんてこともあります。
さて、早速ですが『鼻表面にできる腫瘍』についてお話ししていきたいと思います。

 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【腫瘍化させるリスク因子とは】
  • 【病理学】
    • 『圧倒的に扁平上皮癌が多い』
    • 『扁平上皮癌以外の腫瘍』
    • 『腫瘍以外の可能性』
  • 【臨床徴候】
  • 【診断方法】
    • 『生検が一番いい』
    • 『生検の注意点』
    • 『搔爬試験』
    • 『画像診断』
  • 【治療法】
    • 『表面に限局している場合』
    • 『深部へ浸潤している場合』
  • 【予後】
    • 『猫の外鼻孔切除術の成績』
    • 『犬の外鼻孔切除術の成績』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
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暖かくなるこの時期から気をつけよう、『犬猫のノミアレルギー性皮膚炎』について

ノミアレルギー性皮膚炎アイキャッチ画像

 

【はじめに】

今回は『ノミアレルギー性皮膚炎』について説明します。ノミアレルギー性皮膚炎はノミが体表に寄生し、ノミの唾液に含まれる物質に反応して起こるアレルギー性皮膚炎です。
暖かくなるこの時期から徐々に増え始め、夏~秋にかけてピークを迎えます。

 

【目次】 

  • 【はじめに】
  • 【ノミアレルギー性皮膚炎とは?】
  • 【発生機序(アレルギーが起こる原因)】
  • 【臨床症状(よく見られる症状)】
    • 『季節性』
    • 『犬のノミアレルギー性皮膚炎』
      • 「痒みが出る部位」
      • 「病変部」
    • 『猫のノミアレルギー性皮膚炎』 
  • 【鑑別疾患(似たような症状を示す病気)】
  • 【診断方法】
    • ①痒みの場所
    • ②ノミがいる証拠を発見する
    • ③ノミ抗原に対する特異的IgE抗体の確認
    • ④皮膚生検
    • ⑤治療的診断
  • 【治療法:ノミのコントロール】
    • 『昆虫成長制御薬とは』
    • 『ノミ感染を疑う犬猫では』
    • 『重症例では』
    • 『予防的な使い方』
    • 『駆虫薬を使う時期とは』
  • 【治療法:痒みのコントロール】
    • 『局所的な痒みを抑える』
    • 『全身に効く抗ヒスタミン剤を使用する』
    •  『アポキル®️で有名のオクラシチニブは?』
    • 『グルココルチコイド製剤(ステロイド)の使用』
  • 【予後】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【この記事の読者にオススメの記事】
  • 【オタ福のTwitterはこちら】

 

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『低血糖』~血液検査を考える~

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【はじめに】

血液検査を考えるシリーズ!
今回は『低血糖』について説明します。
この血液検査シリーズでは血液検査結果をどのように解釈するかに重点を置いて、解説しています。
低血糖を示した犬猫の体内では何が起きているのか、そしてどのような病気が隠れているのかをお話ししてこうと思います。 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【低血糖の定義】
    • 『低血糖の定義はこれだ!』
    • 『測定値の注意点あるある』
  • 【低血糖で見られる症状とは】
    • 『主な症状』
    • 『低血糖による神経症状』
  • 【3つある、低血糖の原因とは】
    • 『原因①:糖を作れなくなった』
    • 『原因②:血液中から糖が過剰に出ていった』
    • 『原因③:上述2つ以外の原因』
  • 【診断アプローチ】
    • 『まずは年齢分けと身体検査を行う』
      • 「子犬・子猫で疑う疾患」
      • 「成犬・成猫で疑う疾患」
      • 「老犬・老猫で疑う疾患」 
    • 『血液検査(CBC)』
    • 『血液検査(生化学)』
    • 『尿検査』
    • 『腫瘍性疾患の血液検査、尿検査』
    • 『画像診断』
  • 【最後に】

 

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膵臓の癌、『膵外分泌腫瘍』とは

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今回は『膵外分泌腫瘍』について説明します。
アメリカでは1年間に2,7000人もの人が命を落としている腫瘍です。
診断時には多くが進行しており、手遅れなこともしばしば…
人間の場合、5年生存率5%以下の超極悪腫瘍です。
では動物の場合、どうなのかを見ていきましょう。

 

【目次】

  •  【発生率とリスク因子】
    • 『性差』
  • 【病因と挙動】
  • 【症状】
  • 【診断方法】
    • 『血液検査』
    • 『腹部造影X線検査』
    • 『細胞診』
    • 『触診』
    • 『超音波検査』
    • 『CT/MRI検査』
    • 『結局の確定診断は?』
  • 【治療法】
    • 「外科的切除」
    • 「胃十二指腸吻合術」
    • 「放射線治療」
    • 「化学療法」
  • 【予後】
  • 【最後に】

 

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BUNとCre~血液検査を考える~

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【はじめに】

今回は『BUNとCre』についてです。
ペットを血液検査してもらったことがある飼い主さんには聞き馴染みの言葉かと思いまいます。
「この2つは腎臓の数値ですねー、腎臓が悪くなるとここが上がります」と説明を受けた方も多いはず。
では、「腎臓の数値とは何なのか?」「BUNとは?」「Creとは?」これって基礎的なことですが、勉強不足の獣医師では答えられません(笑)

病気をしっかりと把握するためにはこれらの数字の増減だけでなく、どういう物質が、どのような理由で、このような数値を示すのかを知るために今回はしっかり解説を進めていこうと思います。

 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【BUNとは】
  • 【Creとは】
  • 【用語の説明】
    • 『尿素窒素血症』
    • 『尿毒症』
  • 【高窒素血症の原因~BUN・Creが上がる理由~】
    • 『分類』
    • 『腎前性高窒素血症』
      • 「腎前性高窒素血症が起こる原因」
      • 「BUN/Cre比の上昇」
      • 「副腎皮質機能低下症(アジソン病)では」
    • 『腎性高窒素血症』
      • 「急性腎障害(AKI)」
      •  「慢性腎臓病(CKD)」
    • 『腎後性高窒素血症』
  • 【腎臓が関与しない場合】
    • 『BUNの上昇』
    • 『BUNの減少』
    • 『Creの減少』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【この記事の読者にオススメの記事】

 

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マイナーな腫瘍『動物の唾液腺がん』って知ってる?

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【はじめに】

今回は『唾液腺がん』について解説します。
題名の通り、唾液腺にできる腫瘍は非常に発生率が少なく、解明されていることも少ないのが現状です。唾液腺とは4つあり、一番大きく腫瘍の発症率が高いのは下顎腺です。今回はそんな腫瘍について解剖のイラストを用いつつ説明していこうと思います。

 

【目次】

  • 【はじめに】
  • 【唾液腺癌の基本情報】
  • 【病因】
    • 『腫瘍の種類』
    • 『好発部位』
    • 『悪性度』
  • 【症状は?】
  • 【診断】
    • 『細胞診:FNA』
    • 『X線検査』
    • 『CT検査』
    • 『コア生検、楔状生検』
  • 【治療法】
    • 『外科的切除』
    • 『放射線治療』
    • 『化学療法』
  • 【予後】
  • 【最後に:唾液腺癌のポイント】

 

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『胃がん』ってな〜んだ?

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【はじめに】

今回は『胃の腫瘍(主に胃腺癌)』について解説します。

人でもたまに聞く『胃癌』
なんと、人では腫瘍による死因の第6位なんだとか…
人間界では社会経済的要因、地理的要因、環境的要因、これらが胃癌のリスクを高めるのに関与しています。そして、かの有名なピロリ菌(Helicobater  pyroli)。

驚くべきことに犬や猫ではそんなに胃癌に関与しないんだとか…(汗)
では、犬・猫の胃癌とはどのようなものなのか、見ていきましょう。
 

【目次】

  • 【はじめに】
  •  【胃の腫瘍 ~統計学~】
    • 『悪性腫瘍のうち、何パーセント?』
    • 『発症リスクをあげるもの』
      • 「ニトロソアミン」
      • 「好発犬種」
    • 『好発年齢』
    • 『性別差』
    • 『猫の胃癌では』
  • 【胃の腫瘍】
    • 『悪性腫瘍の種類』
    • 『GIST:GI Stromal Tumor』
    • 『胃腺癌』
    • 『胃癌の腫瘍抗原:C2-O-SLEx』
    • 『胃にできる良性腫瘍』
    • 『猫の胃癌』
  • 【症状】
  • 【診断方法】
    • 『血液検査』 
    • 『X線検査(造影なし)』
    • 『X線検査(造影あり)』
    • 『超音波検査』
    • 『内視鏡検査』
    • 『外科手術による生検』
  • 【治療法】
    • 『外科的切除』
      • 「術式」
      • 「術後の予後」
      • 「手術による副作用」
      • 「手術が不適応な場合」
    • 『放射線治療』
    • 『化学療法』
    • 『平滑筋腫の場合』
    • 『リンパ腫の場合』
  • 【予後】
    • 『胃腺癌の予後』
    • 『平滑筋肉腫の予後』
    • 『髄外性形質細胞腫の予後』
    • 『肥満細胞腫の予後』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
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