オタ福の語り部屋

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【犬の下垂体腫瘍①】クッシング症候群の8~9割はコレ‼︎『犬の下垂体腫瘍』とは~概要と症状~

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【はじめに】

今回は『犬の下垂体腫瘍』についてです。下垂体って何してる器官か知っていますか?

下垂体は大脳のすぐ下に位置し、複数のホルモンを産生しています。この下垂体が産生するホルモンの1つに副腎皮質刺激ホルモン(通称:ACTH)があります。犬の内分泌疾患で多くみられる副腎皮質機能亢進症(通称:クッシング症候群)の8~9割は腫瘍化した下垂体によるACTHの過剰な分泌が原因だとされています。

前置きが長くなりましたが、早速『犬の下垂体腫瘍』についてお話ししていきたいと思います。

 

【目次】

  • 【はじめに】
  •  【下垂体ってどこにあるの?】
  • 【副腎皮質機能亢進症について】
    • 『人医療における副腎皮質機能亢進症』
  • 【下垂体由来の副腎皮質機能亢進症】 
    • 『PDHって何?』
    • 『PDHのメカニズム』
    • 『PDH腫瘍細胞は何が違う?』
    • 『下垂体腫瘍、2つの分類』
      • 「大きさで分類」
      • 「浸潤性で分類」
  • 【臨床所見】
    • 『PDHの統計』
    • 『飼い主さん、その子ほんとに健康ですか?』
    • 『副腎皮質機能亢進症の症状とは』
    • 『これらの症状の原因って』
    • 『これは要注意、高血圧と蛋白尿の怖さ』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】

 

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腫瘍のせいで起こる『低血糖』とは~腫瘍随伴症候群を考える~

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【はじめに】

今回は『低血糖』についてです。
以前、血液検査を考えるシリーズで低血糖についてお話しました。低血糖が起こる原因として主に3つ。
① 糖が作れなくなった
② 血液中から糖が過剰に出て行った
③ ①,②以外の原因
と示しています。
腫瘍が原因となる低血糖は②に該当します。
今回は腫瘍に付随して起こる低血糖をテーマにお話を進めていきたいと思います。

『低血糖』~血液検査を考える~ - オタ福の語り部屋

【目次】

  • 【低血糖とは】
  • 【腫瘍が原因で起こる低血糖】
    • 『原因は二分される』
      • 「インスリノーマによる低血糖」
      • 「膵外腫瘍による低血糖」
    •  『どんな症状を示すのか?』
  • 【インスリノーマによる低血糖の治療法】
    • 『低血糖時の緊急対応』
      • 「低血糖発作を起こした時の対処法」
      • 「やってはいけない注意事項」
    • 『低血糖の内科療法』
      • 「急なインスリン分泌を避ける食事療法」
      • 「運動はインスリン分泌を促してしまう」
      • 「グルココルチコイド」
      • 「プレドニゾロンが使えない場合」
  • 【膵外腫瘍による低血糖の治療法】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】

 

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動物の腸管腫瘍について④~治療法と予後~

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【はじめに】

今回は『動物の腸管腫瘍』最終回、治療法と予後についてです。
腸管腫瘍は腫瘍の治療法のセオリー通りで
・外科手術
・化学療法
・放射線治療
の3つが主な治療法になります。これらの治療法はいかほどの治療成績を示すかなどを解説しています。

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【目次】

  • 【はじめに】
  • 【ど定番!外科手術(犬)】
    • 『腸管腫瘍vs外科手術』
    • 『手術が効かない腫瘍もある』
    • 『小腸の腺癌vs外科手術』
    • 『平滑筋肉腫vsGIST』
  • 【猫の外科手術はどうか】
    • 『小腸腫瘍vs外科手術』
    • 『大腸腫瘍vs外科手術』
  • 【化学療法】
    • 『獣医療では用いる抗がん剤は』
    • 『腸管型リンパ腫の化学療法』
      • 「犬の場合」
      • 「一方、猫の場合」
    • 『直腸ポリープが消炎剤で治る⁉︎』 
  • 【放射線治療】
  • 【予後について】
    • 『結腸・直腸腫瘍の切除後は』
    • 『犬の小腸腺癌について』
    • 『猫の腸管型リンパ腫の予後』
    • 『猫の大腸腫瘍ならどうだろう』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】

 

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『多飲多尿』で考えるべき、10個の疾患

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【はじめに】

今回は『多飲多尿から考える病気』について解説します。

いつものように病気の解説ではなく症状から考えられる病気の概要を上げていこうかと思います。ちょっと今までと雰囲気を変えてみます!

今回は何かと多い『多飲多尿』についてです。
多飲多尿とは文字通り、オシッコをたくさんして、水をいっぱい飲むという症状ですが、こういった症状が見られる際はどのような病気が考えられるのでしょうか?
今回はそんなお話をしていきたいと思います。

【目次】

  • 【そもそも『多飲多尿』とは】
  • 【その①:副腎皮質機能亢進症】
    • 『副腎皮質機能亢進症の原因』
    • 『副腎皮質機能亢進症の症状』
  • 【その②:副腎皮質機能低下症】
    • 『副腎皮質機能低下症と多飲多尿』
    • 『副腎皮質機能低下症のそのほかの症状』
  • 【その③:甲状腺機能亢進症】
    • 『心房性Naペプチドと多飲多尿』
    • 『甲状腺機能亢進症の症状』
  • 【その④:糖尿病】
    • 『糖尿病と多飲多尿』
    • 『糖尿病のその他の症状』
  • 【その⑤:慢性腎臓病】
    • 『慢性腎臓病と多飲多尿』
    • 『慢性腎臓病のその他の症状』
  • 【その⑥:尿崩症】
    • 『尿崩症と多飲多尿』
    • 『尿崩症の症状』
  • 【その⑦:心因性多飲】
    • 『心因性多飲と多飲多尿』
    • 『心因性多飲を疑ったら』
    • 『超重要!!尿崩症と心因性多飲の違い』
  • 【その⑧:高カルシウム血症】
    • 『高カルシウム血症と多飲多尿』
    • 『高カルシウム血症、その他の症状』
  • 【その⑨:子宮蓄膿症】
    • 『子宮蓄膿症と多飲多尿』
    • 『子宮蓄膿症、その他の症状』
  • 【その⑩:肝不全】
    • 『肝不全と多飲多尿』
    • 『肝不全、その他の症状』
  • 【おまけ:薬の作用】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】

 

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動物の腸管腫瘍について③~症状と診断方法~

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【はじめに】

今回は『動物の腸管腫瘍~症状と診断方法~』についてお話していこうと思います。腸管腫瘍が発生するとどのような症状を示すのでしょうか?実は腫瘍のできる場所によって症状が変わってくるのです。
そして、腸管腫瘍の症状を元に来院された際、具体的な検査は何を行うのか
今回はそのようなお話を中心にしていきたいと思います。

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【目次】

  • 【はじめに】
  • 【症状について】 
    • 『具体的な臨床症状』
    • 『腫瘍発生部位別の症状』
    • 『腫瘍別の症状』
  • 【腫瘍随伴症候群】
    • 『好中球増加症』
    • 『好酸球増加症』
    • 『赤血球増加症』
  • 【診断方法】
    • 『犬の身体検査』
    • 『猫の身体検査』
    • 『血液検査:CBC』
    • 『血液検査:生化学』
    • 『細胞診・病理検査』
    • 『画像診断』
      • 「腹部レントゲン」
      • 「造影腹部レントゲン」 
      • 「胸部レントゲン」
      • 「腹部超音波検査」
      • 「超音波検査で見分けるもの」
    • 『内視鏡と腹腔鏡』
    • 『開腹して生検』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】

 

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動物の腸管腫瘍について②~病因と挙動~

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【はじめに】

今回は前回に引き続き、『動物の腸管腫瘍』病因と挙動についてお話していこうと思います。腸管腫瘍の正体、いったい何が増えているのかを明らかにし、どのような増殖方式や転移を示すのかを解説していこうと思います。

 

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【目次】

  • 【はじめに】
  • 【病因と挙動について】
    • 『腸管で発生する腫瘍の種類』
    • 『この腫瘍はここでよく発生する(好発部位)』
    • 『カルチノイドについて』
    • 『GIST(ジスト)について』
    • 『腸管型リンパ腫について』
      • 「犬のリンパ腫」
      • 「猫のリンパ腫」
    • 『髄外性形質細胞腫について』
    • 『骨外性骨肉腫』
    • 『猫で3番目に多い肥満細胞腫』
      • 「猫の肥満細胞腫」
      • 「犬の肥満細胞腫」 
  • 【転移について】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】

 

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『ダリエ徴候とそのほかの症状』~腫瘍随伴症候群を考える~

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【はじめに】

今回は腫瘍随伴症候群を考えるシリーズとして『ダリエ徴候』についてご説明します。
ダリエ徴候が起こる腫瘍として『皮膚肥満細胞腫』が有名です。
肥満細胞腫の腫瘍細胞内には多くの炎症性物質が含有されています。皮膚にできた肥満細胞腫を「なんだこれ、ぶちゅ!」と潰してしまうと、細胞内の炎症物質が皮内に漏れ出し、ひどい皮膚炎が起きてしまう可能性があります。

【目次】

  • 【ダリエ徴候】
    • 『ダリエ徴候とは』
    • 『なぜダリエ徴候が起こるのか』 
  • 【肥満細胞腫で見られる症状】
    • 『消化器症状』
    • 『低血圧』
    • 『止血異常』
    • 『癒合不全』
  • 【ダリエ徴候を防ぐには】
  • 【最後に】
  • 【関連記事】

 

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