オタ福の語り部屋

獣医学を追求する。その先に見えるものは…

【猫の甲状腺機能亢進症②】診断方法

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【はじめに】

今回は『猫の甲状腺機能亢進症』の診断方法について解説します。甲状腺機能亢進症を診断していく上で、必要な検査と教科書に記載されている検査の両方を解説していきます。現場では実施されていないようなアカデミックな内容も一部記載していますので、「こんな検査もあるんだ」程度で良いかと思います。

【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

 

【目次】

  • 【尿検査】
  • 【血液検査】
    • 『CBC検査』
    • 『生化学検査』
  • 【甲状腺ホルモン測定】
    • 『T4測定』
    • 『tT4測定の限界』
    • 『fT4の測定』
    • 『tT4とfT4の併用診断』
    • 『血清TSHの測定』
  • 【T3抑制試験】
    • 『どんな時に行うか』
    • 『T3抑制試験の理論』
    • 『T3抑制試験でわかること』
  • 【甲状腺シンチグラフィ】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『猫の甲状腺機能亢進症①』
    • 『以前書いた甲状腺機能亢進症』
    • 『甲状腺腫瘍について』

 

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【猫の甲状腺機能亢進症①】概要・臨床徴候

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【はじめに】

今回は『猫の甲状腺機能亢進症』の概要と臨床徴候について解説します。
猫の甲状腺機能亢進症は40年ほど前に初めて獣医学系の論文で執筆されて以来、高齢猫ではメジャーな内分泌疾患になっています。9歳以上の猫では2~4%の確率で、甲状腺機能亢進症を発症していると言われています。今回はそんな高齢猫で頻発するホルモンの病気についてです。

 

【目次】

  • 【人の甲状腺機能亢進症のお話】
  • 【猫の甲状腺機能亢進症の特徴】
    • 『考えられる原因』
    • 『両側性??片側性??どっち』
  • 【臨床徴候】
    • 『一般的な症状』
    • 『稀にみられる症状』
    • 『甲状腺の触診』
    • 『全体的な検査』
    • 『心血管系』
      • 「心臓について」
      • 「血圧について」
    • 『多飲多尿』
    • 『腎機能が上昇する理由』
    • 『消化器症状』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『以前書いた甲状腺機能亢進症』
    • 『甲状腺腫瘍について』

 

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【メレナと鮮血便】血便がある時に考えること

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【はじめに】

今回は『メレナと鮮血便』について解説します。メレナという言葉を聞き慣れない方も多いと思います。後ほど詳しくお話ししますが、メレナと鮮血便は消化管(胃や腸)が出血することで見られる便の色調を意味しています。しかし、これら二つは本当に消化管出血なのかを鑑別することが診断・治療のポイントになって来ます。消化管が出血するとどのような便が出てくるのか、そしてこういった便が見られる時はどのような疾患が隠れているのかを解説していきたいと思います。

 

【目次】

  • 【獣医師がやるべきこと】
  • 【メレナについて】
    • 『メレナの定義』
    • 『メレナが起こる原因』
      • 「消化管出血が全てではない」
      • 「ミミックなメレナに要注意」
      • 「原因疾患はめっちゃある」
  • 【診断方法】
    • 『臨床経過』
    • 『由来は呼吸器??消化器??症状で見破る方法』
    • 『身体検査』
    • 『まず最低限やる検査』
      • 「CBC」
      • 「生化学検査」
      • 「その他の検査」
    • 『次のステップで行う検査』
  • 【メレナの治療方法】
  • 【鮮血便について】
    • 『鮮血便の定義』
    • 『原因』
  • 【診断方法】
    • 『問診でわかること』
    • 『身体検査』
    • 『基本はメレナと一緒の検査』
  • 【鮮血便の治療方法】
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『症状から見える疾患』
    • 『腸管腫瘍』
    • 『IBD』

 

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【犬の前立腺肥大(良性前立腺過形成)】5歳以上の犬では80%が発症⁈

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【はじめに】

今回は『犬の前立腺肥大』についてです。前立腺肥大は人間でもよく聞く病気ですよね。この病気は『ホルモン』が大きく関わっています。男性ホルモンと女性ホルモンのバランスが崩れることが、肥大への契機となるとされています。今回はそんな前立腺肥大について詳しく解説していきます。

 

【目次】

  • 【前立腺肥大の概要】
  • 【病因】
  • 【症状】
    • 『初期症状』
    • 『ある程度進行してくると』
    • 『慢性細菌性前立腺炎に発展する恐れ』
  • 【診断方法】
    • 『直腸検査』
    • 『精液検査』
    • 『腹部超音波検査』
    • 『前立腺穿刺』
  • 【治療法について】
    • 『治療の目的』
    •  『去勢手術』
    • 『抗男性ホルモン製剤の使用』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『前立腺がんについて』
    • 『精巣腫瘍について』

 

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【インスリノーマ②】インスリンがめっちゃ出る腫瘍~診断・治療・予後~

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【はじめに】

今回は『インスリノーマの診断と治療』について解説します。インスリノーマとはインスリンを分泌するβ細胞が腫瘍化したガンを言います。今回はインスリノーマをどのように診断していくのか、そして治療について詳しく解説し、治療を受けた後の生存期間についても言及していければ良いなと考えています。

 

【目次】

  • 【インスリノーマを診断するには】
    • 『確定診断は血液検査』
    • 『レントゲン検査/超音波検査』
      • 「胸部・腹部レントゲン検査」
      • 「腹部超音波検査」
    • 『CT検査』
  • 【治療方法】
    • 『急性期の低血糖治療』
    • 『外科的療法』
    • 『内科的療法』
      • 「ストレプトゾトシンの使用」
  • 【低血糖の管理】
    • 『食事療法』
    • 『薬物療法』
      • 「プレドニゾロン(prednisone)」
      • 「ジアゾキシド(diazoxide)」
      • 「オクトレオチド(octreotide)」
  • 【予後】
    • 『無発病期間と生存期間について』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『インスリノーマの概要と症状』
    • 『低血糖に関する記事』
    • 『その他の膵臓腫瘍』
  • 【病気の個別相談は『オタ福LINE』まで】

 

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【インスリノーマ①】インスリンがめっちゃ出る腫瘍~概要と症状~

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 【はじめに】

今回は『インスリノーマ』についてです。この腫瘍はインスリンを分泌する『β細胞』が腫瘍化したものです。そのため、インスリンが過剰に分泌され、様々な症状を引き起こします。今回は『~概要と症状~』編としてインスリノーマがどのようなものなのか、そしてどのような症状が見られるのかについて解説していきたいと思います。

【目次】

  • 【インスリノーマの概要】
  • 【犬のβ細胞腫瘍(インスリノーマ)】
    • 『分子の大きさで見るインスリノーマ』
    • 『犬のインスリノーマ、ステージ分類』
    • 『こんな犬が発症しやすい』
  • 【インスリノーマで見られる症状】
    • 『神経低血糖症とは?』
    • 『低血糖による末梢神経障害』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『低血糖に関する記事』
    • 『その他の膵臓腫瘍』

 

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『肝酵素②:ALPとγ-GGT』~血液検査を考える~

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【はじめに】

今回は肝臓の逸脱酵素ALT、ASTに引き続き、同じように肝胆道系のマーカーである『ALPとγ-GGT』についてです。ALPとGGTは主に胆管系の障害を発見するマーカーとなっています。しかし、ステロイド薬などの投与によっても上昇が認められることがあります。これらの項目が上昇した時、どのような病気が考えられるかをお話ししていこうと思います。

 

『肝酵素①:ASTとALT』~血液検査を考える~

『肝酵素②:ALPとγ-GGT』~血液検査を考える~

【目次】

  • 【ALP】
    • 『ALPって何者?』
    • 『グルココルチコイド誘導性ALPについて』
    • 『ALPが上昇する原因は?』
    • 『ALPの半減期』
    • 『感度と特異度』
  • 【γ-GGT】
    •  『GGTってどんな酵素?』
    • 『GGTの上昇について』
      • 「ステロイド薬使用中は上昇することもある」
      • 「ん、ちょっと高い?軽度の上昇では」
      • 「中等度の上昇で注意すべきこと」
    • 『感度と特異度の話』
  • 【最後に】
  • 【本記事の参考書籍】
  • 【関連記事】
    • 『ASTとALTについて』
    • 『血液検査シリーズ』
    • 『副腎皮質機能亢進症』
    • 『てんかん』
    • 『骨肉腫』
    • 『甲状腺機能亢進症』

 

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